DONATE LIFE|THE WORLD'S BIGGEST ASSHOLE|2017|アメリカ

「クソ野郎でも、命は救える」という逆説 / Donate Life「THE WORLD'S BIGGEST ASSHOLE」

タイトルからして最高クマ。臓器提供のPSAでこのタイトルをつけられるクライアントも、通したクリエイティブチームも、全員がヤバいクマ。でもそのヤバさこそが、この広告を「2016年で最も成功したPSAのひとつ」に押し上げたクマ。

背景・課題

ターゲットはミレニアル世代の男性クマ。臓器提供という重いテーマを、若い男性にどう届けるか。従来の「お涙頂戴」アプローチでは、このターゲットには見抜かれて逆効果になるとチームは理解していたクマ。臓器提供を待つ人は12万人以上いて、ひとりのドナーが最大8人の命を救えるという事実があっても、若い男性の登録率は低いまま。レインボーとユニコーンで語られがちな臓器提供の世界に、まったく違うアプローチが必要だったクマ。

ねらい・インサイト

臓器回復組織から聞いた現実: 臓器ドナーの中には「クソ野郎」もいる。人生の最後に良いことをするという概念は、credibleだクマ。そしてクリエイティブチームはこう考えたクマ。「彼らは懐疑的で、ダークで、時にクソ野郎だ。だから彼ら自身を10倍にしたものを見せよう」。誰もが知っている「巨大なクソ野郎」という普遍的な存在を使えば、若者は自分ごと化できるクマ。誰もが過ちを犯し、罪を犯し、後悔することをしてきた。その感情的共感の中でこのフィルムは渦巻く。つまり「世界最大のクソ野郎でも救われるなら、俺だって」という救済の物語クマ。

アイデア

Coleman F. Sweeneyという男が登場する。走行中にビール瓶に小便して窓から投げ捨て、隣人の犬にペイントガンを撃ち、コインランドリーで女性の下着を盗み、ハロウィンで子供のキャンディを盗み、ウェイトレスに1.99ドルの定食のフライドポテトの量で文句を言う。Thomas Janeが演じるSweeneyは、人間の最悪の特性すべてを体現しているクマ。ウェイトレスと口論中に脳動脈瘤で死亡。ウェイトレスが彼の財布から運転免許証を見つけると、そこには臓器ドナー登録の印があった。「その日、Colemanはクソ野郎からヒーローになった」とWill Arnettのナレーションが語るクマ。Coldplayの「Fix You」のストリングアレンジが流れ、彼の臓器が救った4人の人生が映されるクマ。タグライン: 「Even an asshole can save a life」。

展開・成果

制作に18ヶ月。YouTubeを中心に展開し、Donate Lifeアカウントではなくキャラクター名で投稿することでPSAであることを最後まで隠し、オーガニックシェアを誘発。動画は76カ国以上で8,000万回以上再生されたクマ。2週間で6,000万グローバルビュー。男性の臓器提供登録が215%増加という驚異的な結果クマ。「過去1年で最も成功した広告のひとつ、そしておそらく史上最も大胆なマーケティングのひとつ」と業界で評価され、D&AD 2017でWood Pencil、Adweek Arc Award、そしてEffie Goldを受賞クマ。やや危険で大胆な動きだったが、うまくいった(安堵のため息)とチーム自身も振り返っているクマ。

余韻

クマが震えたのは、この広告が「救済」を語っているところクマ。臓器提供って、他人を救う行為として語られがちだけど、この広告は「クソ野郎な自分すら救われる」っていう、ドナー側の救いを描いているクマ。「クソ野郎でも(臓器を提供すれば)救われる」というサブテキスト。若い男たちに「お前も登録しろ」じゃなくて「お前も救われていいんだよ」って言ってるクマ。あと、Coleman Sweeneyって名前、実在するMartin Agencyのアソシエイト・ブロードキャスト・プロデューサーから借りた名前で、本人は正反対の素晴らしい人らしいクマ。名前を貸してくれた優しさに泣けるクマ。クソ野郎になんかなりたくないけど、完璧でいなくてもいいって思えたクマ。

▎クレジット

広告主
Donate Life
代理店
The Martin Agency
制作
Furlined
CD
Joe Alexander
CW
Brig WhiteWade Alger
監督
Speck and Gordon
音楽
Coldplay「Fix You」
Cast
Thomas Jane
Other
Will ArnettJoe Alexander
受賞
Cannes Gold (2017)

▎タグ

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