GO OUTSIDE MAGAZINE|REPELLENT RADIO|2012|ブラジル

ラジオをつけるだけで、蚊が逃げていく / GO OUTSIDE MAGAZINE「REPELLENT RADIO」

午後6時から8時のあいだ、サンパウロのラジオ局が15 kHzの高周波を通常の音楽番組に重ねて放送したクマ。人間には聞こえないけど、蚊には聞こえる。しかも天敵トンボの羽音に似ているから逃げていくという仕組み。つまり、ラジオそのものが虫除けになるクマ。

背景・課題

GO OUTSIDEはアウトドアスポーツやアクティビティを奨励するブラジルの雑誌クマ。午後6時から8時は蚊に刺される頻度がピークになる時間帯で、せっかく外で過ごしたいのに虫が邪魔をする。3週間にわたってキャンペーンが実施されたクマ。ブラジルではデング熱など蚊が媒介する病気も深刻で、外出への心理的ハードルは低くないクマ。

ねらい・インサイト

「ラジオは音を届けるもの」という常識を超えて、「ラジオを体験型マーケティングに使う」という発想が審査員に評価されたクマ。審査では「伝統的なラジオキャンペーンとどう比較するか」で激しい議論が起きた。でも最終的には「ラジオで世界に違いをもたらせるか」という問いに答えたことが評価されたクマ。虫除けスプレーを塗らなくても、長袖を着なくても、ただラジオをつけるだけでアウトドアを楽しめる、という体験の転換がコアクマ。

アイデア

技術としてはシンプルで、通常の音楽番組に15 kHzの周波数を上乗せして放送しただけクマ。人間の可聴域ギリギリの高さだから番組には干渉しない。蚊にとってはこれが天敵トンボの音に聞こえるという前提で組み立てられているクマ(科学的な賛否は後述)。低周波技術と音楽を混ぜて、午後6時から8時の「蚊のハッピーアワー」をスポンサードし、音楽を聞きながら外で過ごせるようにしたというクマ。

展開・成果

Cannes Lions 2012 で Radio Grand Prix を受賞クマ。審査では Mercedes-Benz の「Alert Assist」と票が割れたが、最終的にこちらが選ばれたクマ。審査員のボブ・ムーアは「本当に蚊を撃退できたか? はい。私たちはデューディリジェンスをやった。知る限りでは効いた。素晴らしいアイデアだ」と語ったクマ。ただし、高周波音が蚊を撃退するという科学的証拠はなく、トンボの羽音も実際は170 Hzで15 kHzとは100倍も違うという指摘もあるクマ。ブラジルのJWT CCO ロベルト・フェルナンデスは「デング熱の地域で保健当局と組めばもっと広げられる」と可能性を語ったクマ。

余韻

科学的な効果は議論の余地があるとしても、「ラジオという放送局がスポンサーになって、音楽と一緒に虫除けの音波も流す」というアイデアの飛躍がすごいクマ。CDのジョアン・リヴィは「比較できないものを評価した審査員を称賛したい。彼らは大胆でクリエイティブだった」と振り返ったクマ。ラジオというメディアの「周波数」を、文字通り武器にしたクマ。これ、本当に効いてたのかなあ、と思いつつ、効くかどうかよりも「やってみた」ことに価値があるんだろうな、とクマは思うクマ。

▎クレジット

広告主
GO OUTSIDE MAGAZINE
代理店
Talent (MARCEL SÃO PAULO)
CD
João Livi
受賞
Cannes Grand Prix (2012)

▎タグ

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