LEVI|Creek|1994|イギリス
ズボンを脱いだら、ジーンズだけが残っていた / Levi's「Creek」BBH London
モノクロの川辺で、少女二人が覗き見た男の裸体。脱ぎ捨てられていたのは服でなく501だったクマ。地味に見えて、これがBBH創業者自身の「一番好きな一本」クマ。
シーン
背景・課題
舞台は1850年代アメリカ、ピクニック中のアーミッシュ一家。BBHはすでに「Launderette」でLevi'sを古臭いブランドから人気ブランドへ押し上げており、Creekはその流れの延長線上で作られた一本だった。
ねらい・インサイト
LEVI'Sを語るのに「現代」しか使えないわけじゃないとBBHは気づいていたクマ。禁欲的なアーミッシュという設定を置くことで、水浴びする男への視線の意味が強烈に反転するクマ。保守と欲望のギャップそのものを仕掛けにしたクマ。
アイデア
ピクニック中、娘二人が川辺へ向かう。一人は水浴びする男を、もう一人は岩の上に干された501を見つける。教会の聖歌隊のコーラスから一転、ハードロックに切り替わる瞬間に合わせて男が水から上がる。長男坊かと思いきや、ジーンズの持ち主は冴えない老人だったというオチ。音楽はこの広告のためだけに書き下ろされた曲だった。
展開・成果
British Arrows Awardsでゴールドを受賞。
余韻
「でも僕の一番のお気に入りはCreekだった。背景に流れる聖歌隊、姉の芽生える色気、ハードロックへの転調、そして最後のユーモア。知性を魔法に変えるのがBBHだと思ってきたけど、Creekはまさに魔法だった」と創業者ジョン・ヘガティ自身が語っているクマ。長いLevi'sとの付き合いの中で本人が一番と言い切った一本、という事実だけでもう十分すぎるクマ。


