T-MOBILE|Welcome Home|2011|イギリス
空港で待っていたのは、300人の歌声だった / T-Mobile「Welcome Home」
2010年、ヒースロー空港の到着ロビー。疲れた顔で出てきた乗客たちの前で、突然300人が歌い出したクマ。声だけで楽器の音まで再現する合唱団が、無機質な到着ロビーを一瞬で祝祭に変えたクマ。
シーン
背景・課題
当時T-Mobileは英国市場4位に低迷、不況で携帯利用も落ち込み、料金訴求の広告も効かなくなっていたクマ。ブランド刷新「Life's for Sharing」の下、2009年のフラッシュモブ「Dance」に続くシリーズ第3弾として企画されたクマ。
ねらい・インサイト
単なるフラッシュモブではなく、感情的な「Punk'dモーメント」として設計したクマ。人は携帯電話について語るとき、日常に起きる予期しない出来事を分かち合えることを愛していると話す。その感情を、クリスマス時期の空港という最も感情が渋滞する場所に重ねたクマ。
アイデア
エタ・ジェイムス「At Last」など旅と帰宅にまつわる曲をメドレーで披露。18台の隠しカメラで乗客のリアルな反応を撮影し、48時間で編集、金曜夜に全番組冒頭で一斉放送したクマ。
展開・成果
「United Kingdom's 2011 commercial of the year」に選出。シリーズ全体では前年比52%の売上増加、14万3000人の新規顧客獲得という結果につながったクマ。
余韻
久しぶりの再会も、ひとりぼっちの帰国も、出張帰りの疲労も、みんな抱えて出てくる到着ロビー。そこで「おかえり」を歌で渡すのは、めちゃめちゃ強度が高いクマ。帰ってきた場所で、誰かが待っている。それを広告がやったクマ。


