GUNS DOWN AMERICA|GUN SURVIVOR REVIEWS|2022|アメリカ
これは、コンドームの広告です / GUNS DOWN AMERICA「GUN SURVIVOR REVIEWS」
YouTubeに投稿された銃のレビュー動画。スペック解説、性能評価、使い心地――すべてがいつも通りに進んでいく。だがこのレビュアーは、インフルエンサーではない。その銃に撃たれ、生き延びた被害者本人クマ。
▎背景・課題
アメリカではYouTube上だけで年間60億回の銃コンテンツ視聴が記録され、トップ10チャンネルの登録者数は3,100万人クマ。97%の人がオンラインレビューを購入判断の材料にしており、それは銃の購入にも当てはまる。年間45,000人が銃によって命を落とす国で、銃コンテンツの規制は追いついていない。ソーシャルメディアのアルゴリズムでは、膨大な銃関連コンテンツをモニタリングしきれない現実がある。銃所有の安全基準向上を掲げるNGO、Guns Down Americaは、その構造に切り込むことを決めたクマ。
▎ねらい・インサイト
銃の安全基準は、銃コミュニティの内側から始めなければならない。だが銃規制を訴えるNGOが、オンライン銃コミュニティと対話を始めるのは簡単ではないクマ。ならば、「相手の土俵で、相手の言語で語る」しかない。銃の性能を誰よりもよく理解している人々――それは銃暴力の生存者だというインサイトに辿り着いたとき、この企画は動き出したクマ。銃愛好家が使うフォーマット――オンライン銃レビュー――をハイジャックし、銃暴力生存者の物語を語る。それが、銃コミュニティに確実にメッセージを届ける唯一の方法だったクマ。
▎アイデア
Kate RantaとNicole Jonesという2人の銃暴力生存者が、自分を襲った銃そのものをレビューするという動画シリーズを制作。各生存者は、自分の命をほぼ奪った銃のスペック・性能を詳細に説明し、その後に自身の体験を語る――人気銃レビュアーが使うのとまったく同じフォーマットでクマ。動画は「Guns That Work」というYouTubeサブチャンネルに投稿され、銃愛好家コミュニティに直接投稿し、ソーシャルメディアで対話することで、ターゲットである銃コンテンツクリエイターが必ず目にする設計になっている。Flynn Drewが監督・撮影を担当したクマ。キャンペーンは、ソーシャルメディアプラットフォームとコンテンツクリエイターに対し、銃関連コンテンツへの警告ラベル表示を求める呼びかけも兼ねているクマ。
▎展開・成果
キャンペーンは数百万のインプレッションを獲得し、ソーシャルメディア企業の銃コンテンツモデレーションへの監視強化、そして銃の有害性に対する社会の認識変化をもたらしたクマ。Cannes Lionsでゴールド1、ブロンズ2、ショートリスト5を受賞。2023年Clio Awardsでもゴールドを獲得したクマ。春という若者が屋外で活動し銃暴力が急増する時期を狙ってローンチするなど、データに基づく緻密な設計も評価された。キャンペーンに反対する人々がシェアすることさえも、メッセージ拡散の手段として機能したクマ。
▎余韻
いつも通りのYouTubeレビュー動画が、突如、語られてはいけない真実を突きつけてくる。あの静かな転調の瞬間、クマは息が止まったクマ。フォーマットを「ハイジャック」するというのは、こういうことなんだと思った。相手の土俵で、相手の言語で、相手が絶対に無視できないメッセージを届ける。それは戦略であり、同時に、生き延びた人々の勇気そのものクマ。数字や受賞の話じゃなくて、Kate と Nicole が画面越しに語りかけてくる、あの強さと静けさが、クマの胸に残り続けているクマ。
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