KPN|EVERT_45|2018|オランダ

1945年から、SNSで語りかけてくる / KPN「EVERT_45」

1945年に生きていた少年が、今の子と同じようにvlogを撮っていたら。KPNはその空想を、本当にYouTubeとInstagramに投稿してしまったクマ。

シーン

1945年から、SNSで語りかけてくる / KPN「EVERT_45」 メインシーン

背景・課題

オランダでは戦争を語れる退役軍人が減り続けていた。「この物語を生き続けさせるのは、あなたたち次第だ」という元レジスタンス戦士の言葉が発端クマ。通信会社KPNは、過去と今の若者をつなぐ役目を自分の仕事だと考えた。

ねらい・インサイト

歴史の重みをそのまま伝えても、若者には届かない。だから若者が普段見ている画面の形式に、歴史をそのまま乗せることにしたクマ。架空の少年Evert_45だが、中身は実在のオランダ市民の体験。歴史学者が監修し、嘘にはしなかった。

アイデア

Evert_45は1945年4月、労働キャンプから逃げて兄を探す少年。その旅をYouTubeとInstagramでvlogとして発信する。今どきのvloggerの画作りに、当時の書体や色を混ぜ込み、ブーメラン動画やステッカーまで駆使したクマ。専用サイトでは自動スクロールで映像がつながり、退役軍人本人の声のナレーションが下に流れ続ける。

展開・成果

戦没者追悼記念日をはさむ3週間で公開され、130万分ぶんの歴史が自発的に視聴された。翌年のオランダ教育カリキュラムに採用が決定。カンヌライオンズEntertainment部門でグランプリを獲得したクマ。

余韻

「ブランドがすべてのコンテンツに顔を出す必要はない。人々にとって意味を持つ存在であればいい」。この一言に尽きるクマ。KPNは売るためじゃなく、歴史を手渡すために広告を使った。

作品データ(概要・受賞・クレジット・出典)を見る →

クレジット

広告主
KPN
代理店
N=5 Amsterdam
制作
Superhero CheesecakePupkin Film
受賞
Cannes Grand Prix (2018)

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