Nike|Unlimited You|2016|アメリカ
タグラインをぶっ壊す、やさしい暴力 / Nike「Unlimited You」
序盤はよくあるブランドムービークマ。優しいナレーションで、子どもがアスリートへ育っていく。でも体操選手が「The End」のロゴを引き裂いた瞬間、この広告は別物になるクマ。
シーン
背景・課題
2016年リオ五輪に合わせて公開された、Nikeの「Unlimited」キャンペーンのアンセムフィルムクマ。開会式で60秒版、ネットでは2分半のフルバージョンが流れたクマ。
ねらい・インサイト
ナレーターの声は最後まで優しいままなのに、映像はどんどん常軌を逸していく。その落差こそがこの広告の仕掛けクマ。Nikeいわく「人生は限界を見つけることじゃなく、自分に限界なんてないと気づくこと」。でも本当に効いているのは、観る側にSkipする隙を与えない構造そのものだとクマは思う。
アイデア
監督は『スイス・アーミー・マン』のThe Daniels、ナレーションはOscar Isaac。子どもが成長する穏やかな映像から、体操選手が「The End」のロゴを叩き割った瞬間に加速するクマ。車の上から飛んでアシストするAaron Gordon、バットで打った球をSerena Williamsが打ち返すGiancarlo Stanton、テープを切ってもまだ走り続けるMo Farah。ナレーターすら「車の上で何してるの!?」と置いていかれるクマ。曲はFNDTYの「Never Die」。
展開・成果
Google調査では、リオ五輪期間中の広告で最も記憶に残ったのがこのNikeの「Unlimited」で、34.4%の消費者が覚えていたクマ。Cannes Lions Silver、British Arrows Gold、One Show Bronzeなど受賞多数クマ。
余韻
商品の話は一切出てこないし、履きたくなるわけでもない。ただただ面白いクマ。NIKEは昔から何かをぶっ壊してばかりのブランドだから驚きはしないけど、それでもうまいなあ、って思うクマ。Skipする隙が、本当にないクマ。


