▶TANGO|BARREL|2003フルーツを潰す科学者たちの帰還 / TANGO「BARREL」2003年、英国の炭酸飲料TANGOが、あの伝説的なスローガンを引っさげて帰ってきたクマ。「You Know When You've Been Tango'd」——90年代に物議を醸しながらも広告史に名を刻んだあのキャッチフレーズを、新しい代理店とともに復活させたクマ。
▶TANGO|SEAL|2003赤ちゃんアザラシの死、からの一言どんでん返し / Tango「SEAL」シャチが赤ちゃんアザラシをボール代わりに弄び、浜に打ち上げる。冒頭40秒、ずっと自然ドキュメンタリーのフリをしてるクマ。
▶Xbox|Life is Short, Play More (Champagne)|2002口をあけて見た、人生が墓まで一直線になる衝撃 / Xbox「Life is Short, Play More」分娩室で生まれた赤ん坊が、そのまま窓を突き破って空を飛び、みるみる老いていって墓に突っ込む。52秒。2002年、この一本がヨーロッパを震撼させたクマ。
▶NSPCC|CARTOON|2002本物の子どもは、跳ね返らない / NSPCC「CARTOON」トムとジェリーみたいな男の子が、父親に殴られる。タバコを押しつけられる。階段から突き落とされる。笑い声のSEが流れて、カートゥーンだから跳ね返る。でも最後の瞬間、その子は本物の子どもに変わって、動かなくなるクマ。
▶REEBOK|Escape The Sofa|2002ソファが追いかけてくる / Reebok「Escape The Sofa」運動しようと立ち上がった男に、ソファが襲いかかる。それだけの話が、カンヌでゴールドを獲ったクマ。
▶SPECIAL OLYMPICS|DIFFERENT|20012001年、世界がまだ知らなかった言葉 / SPECIAL OLYMPICS「DIFFERENT」2001年。この年、スペシャルオリンピックスが「DIFFERENT」という言葉を掲げたクマ。ゴールドを獲った一本。
▶DR PEPPER DRINK|What's the worst that could happen?|2001下着1枚で担架、ローカルニュースに生中継 / DR PEPPER「EMERGENCY」2001年、Mother London が UK 市場のティーンに向けて放った「What's the worst that could happen?(最悪何が起きる?)」キャンペーンの1本クマ。DR PEPPER を手に取った瞬間、本当に「最悪」が降りかかるコメディ CM クマ。
▶RED SALMON|Bear|2001「クマの股間を蹴る」で売上90%増やした男 / John West Red Salmon「Bear」ネイチャードキュメンタリー風の映像の中で、漁師がグリズリーの股間を蹴り飛ばす。それだけの話だけど、これで売上が90%伸びたっていうんだからクマも開いた口が塞がらないクマ。
▶NIKE|BEAUTIFUL|20002000年、タイトルだけで語りかけてくる / NIKE「BEAUTIFUL」2000年のNIKEクマ。タイトルが「BEAUTIFUL」。それだけで、もう何か伝わってくる感じがするクマ。
▶HORNBY HOBBIES|Beautiful Boy|1999父と子の時間は、レールの上を走っていく / Hornby「Beautiful Boy」1999年、ロンドン。John Lennonの「Beautiful Boy」がCMに使われた、というだけでクマの心は揺れるクマ。それがHornbyの模型鉄道の広告となれば、なおさらクマ。
▶LEVI STRAUSS & CO.|ID|1999これは、パペットの広告です / Levi's「ID」1999年、黄色いパペットが世界を席巻したクマ。ボロい青い車に乗って、テクノビートに頭を振る。警察に止められても、ちゃんとIDを見せる。人間もパペットも、どっちも普通。この不条理を、誰も説明しようとしなかったクマ。
▶IMPULSE|ART SCHOOL|1998これは、コンドームの広告です / IMPULSE「ART SCHOOL」美術学校のヌードモデルが、遅刻してきた女性に「反応」してしまう。その気まずさを、周囲のオブジェがメタファーとして表現する。1998年、イギリスのテレビで流れたボディスプレーのCMクマ。
▶VOLKSWAGEN|Surprisingly Ordinary Prices - Dentist|199714,650ポンド。なぜ歯科医は、施術中に凍りついたのか / Volkswagen「Dentist」歯科医が患者の口に手を突っ込んだまま、目を見開いて固まる。それだけのワンカットが、90年代英国広告史に残ったクマ。
▶BRITVIC|SAINT GEORGE|1997たった10回の放送で広告史に刻まれた / BRITVIC Tango「SAINT GEORGE」90秒のCMが、たった10回流れただけで広告史に名前を刻んだクマ。予算はほぼ制作費に突っ込んで、放送枠はTFI Friday一本に絞った。ケチったんじゃない、狙ってやったクマ。
▶GUINNESS|Not everything in black and white makes sense (Bicycle)|1997「女に男は、魚に自転車が必要なように必要だ」 / Guinness「Bicycle」魚が自転車に乗って、画面の外へすーっと走り去っていく。その一瞬で、それまで積み上げてきた理屈が全部ひっくり返るクマ。
▶VOLKSWAGEN GROUP|LUNCH-BREAK|1996ランチブレイクに何が起きた? / Volkswagen「LUNCH-BREAK」1996年、ロンドン。フォルクスワーゲンが「affordability(手の届く価格)」というテーマで英国市場に挑んでいた時代の一本クマ。タイトルは「LUNCH-BREAK」。昼休みに何が起きるのか、そのユーモアと観察眼に、BMP DDB Needhamらしさが宿っている気がするクマ。
▶JOHN SMITH’S BITTER|Penguins|1994「ギミックはいらない」と、ペンギンが肩を落とす / John Smith's Bitter「Penguins」1994年、イギリスのビールブランドが「No nonsense(ノーギミック)」というスローガンを掲げ、タップダンスをしながら歌うペンギンたちと、終始しかめっ面のコメディアン Jack Dee を画面に登場させたクマ。
▶LEVI|Creek|1994ズボンを脱いだら、ジーンズだけが残っていた / Levi's「Creek」BBH Londonモノクロの川辺で、少女二人が覗き見た男の裸体。脱ぎ捨てられていたのは服でなく501だったクマ。地味に見えて、これがBBH創業者自身の「一番好きな一本」クマ。
▶SMIRNOFF|MESSAGE IN A BOTTLE|1993ボトルを通して見えた、もうひとつの世界 / SMIRNOFF「MESSAGE IN A BOTTLE」1993年、スミノフのボトルが世界を歪ませたクマ。ボトル越しに覗くと、ピアノの鍵盤がペンギンに、老人がセイウチに、ブローチが何かに変わっていく。シュールで、ウィットがあって、ちょっと不穏で。この「through the bottle(ボトルを通して)」というアイデアは、90年代のスミノフを象徴する表現になったクマ。
▶BRITISH AIRWAYS|Surprise Surprise|1993映画館で何が起きたのか / British Airways「Surprise Surprise」1993年、映画館で何かが起きたクマ。「Surprise Surprise」というタイトルが全てを物語っている気がするけど、詳細は謎に包まれたままクマ。