▶APPLE|THE GREATEST|2023これは、テクノロジーの広告じゃない / Apple「THE GREATEST」障害を持つ7人が、iPhoneで車を運転したり、服の色を確認したり、ただ日常を過ごすクマ。それだけの映像が、Emmy、Cannes Grand Prix、D&AD、One Club Best in Showを総なめにしたクマ。すごいのは広告じゃなくて、映ってる人たちクマ。
▶DOORDASH|Self-Love Bouquet|202312本目のバラは、花じゃなかった / DoorDash「Self-Love Bouquet」バレンタインに届く11本のバラ、12本目は「Rose™」——TikTokで有名になった、バラの形のセックストイクマ。DoorDashがそれをブーケに混ぜて売った。3日で完売、Cannes Lions PR部門グランプリ。
▶DECATHLON|THE BREAKAWAY|2022塀の内側から、自由を漕ぐ / DECATHLON「THE BREAKAWAY」ベルギーの最高警備刑務所にいる6人の受刑者が、バーチャル空間で外の世界の人とサイクリングをする。この一文だけでクマの心は動いたクマ。
▶奇譚クラブ|カプセルトイの歴史|2022全部ウソです / キタンクラブ「カプセルトイの歴史」冒頭に「国民放送局提供」のテロップ。カプセルトイが神事だった古代、兵器だった近代、意志を持って人類を支配する未来。15分超の3部作、全部ウソクマ。
▶GIRLS WHO CODE|DOJACODE|2022コードを書くと、Dojaが現れる / GIRLS WHO CODE「DOJACODE」「Doja Catは女の子たちが気にする999個のこと」。この一文で企画の全部がわかるクマ。コーディングになんて興味ない子に、コーディングを教えたい。だったら999個のうちの一つ、Dojaを使ってしまえばいいクマ。
▶APPLE|Detectives|2022ボケてることに気づいた刑事の話 / Apple「Detectives」画面の奥でボケてる刑事が「なんでオレだけピンボケなんだ」と嘆く。相棒が「カメラは主役にフォーカスするからな」と返す。このやりとりだけで持っていかれるクマ。
▶眞露|恋スル!チャミスル シーズン1/恋するチャミスル シーズン2|2022「あるある!」が止まらない6分半 / 眞露「恋するチャミスル」身分違いの恋、記憶喪失、御曹司、社長令嬢のフィアンセ——韓ドラで見たことある展開を全部乗せしたCMに、クマは6分半かじりついてしまったクマ。
▶BURGER KING|NONARTIFICAL MEXICO|202249%が「自分じゃない」と感じる国で、路上から撮る / BURGER KING「NONARTIFICAL MEXICO」モデルもヘアメイクも美しいロケーションもなし。メキシコの路上で、ふつうの人がバーガーを頬張る白黒写真。それが看板になり、美術館にまで飾られたクマ。
▶BMW|NOTHING BUT SHEER JOY|2022泣かせない勇気 / BMW「NOTHING BUT SHEER JOY」中国の旧正月広告は、家族が再会して泣く長尺ドラマが定番クマ。BMWは2022年、その定番を丸ごと捨てたクマ。90秒、ひたすら陽気で、涙は一滴もなし。「泣かせない」って、実は相当な度胸がいるクマ。
▶マクドナルド|家族といっしょに。「僕がここにいる理由」|2021思い出は、何にも勝る / マクドナルド「僕がここにいる理由」1971年7月20日。銀座にマクドナルド日本第1号店がオープンした日から、2021年で50周年。このCMは、その50年をひとつの物語として包み込んだクマ。宮崎美子さんが「50年前のマクドナルドでデートをする中学生の少女」と「孫と一緒にビッグマックを食べる現在の女性」の2役を演じている。62歳で中学生。もうそれだけで泣ける。
▶クラフトボス|ピースにいこうぜ|2021濃く深く、良い設定 / クラフトボス 抹茶ラテ『ピースにいこうぜ』篇 30秒久々に心がズキューンと撃ち抜かれたクマ。丁寧に考察するクマ ・掃除のおばちゃんがいるから多分朝・明るいのにオフィスに誰もいないから多分朝・テンションができあがっている・メイクはしっかりしている というところから考えるに、見上愛はおそらく昨日自宅に帰っておらず、好きな人の家あるいは宿泊施設で1泊した後出社している、いつも自宅(勤務先から結構遠い。1時間くらいかかる)を出る時間にその場所を出て出社したら早すぎた(10分で着いた)、という設定なんだと思われるクマ。設定だけでごはん食べられるようないい設定クマ。きっと。いや、そうあってほしいクマ。ところで、クマの周りに「帰ってないクマ」と行ったところ、「ああ、徹夜でこんなテンションなのね」と即座に変換されて凍ったクマ。ちゃんと帰ってちゃんと寝るクマ〜。
▶HARIBO|キッズボイス 相撲|2021プニプニ言ってる力士が可愛すぎて困る / HARIBO「キッズボイス 相撲」巨漢の力士が浴衣姿で「プニプニ〜」「ジューシーデス」としゃべってる。声だけ子ども。3秒で「え?」ってなって、次の瞬間もうニヤけてるクマ。
▶BECO|#STEALOURSTAFF|2020「うちのスタッフを盗んでください」という、逆さまの求人広告 / BECO「#STEALOURSTAFF」「うちのスタッフを盗んでください」。ボトルに履歴書を刷って、大手スーパーの棚に置いたクマ。普通なら悪夢のはずの引き抜きを、BECOは自分から仕掛けたクマ。
▶OLD TOWN ROAD FT. BILLY RAY CYRUS|Old Town Road (Official Movie)|2020ジャンルという檻を、馬に乗って蹴り飛ばした / Lil Nas X「Old Town Road (Official Movie) ft. Billy Ray Cyrus」大学を中退した20歳が、30ドルで買ったビートに1日で歌を乗せた。それが「Old Town Road」。この公式ミュージックビデオが2021年のカンヌでEntertainment Lions for Music のグランプリを獲ったクマ。
▶XBOX|THE BIRTH OF GAMING TOURISM|2020ゲームを、旅先として売るという暴挙 / XBOX「THE BIRTH OF GAMING TOURISM」ゲームの広告って、だいたい武器とヒーローの話クマ。それをXboxは「観光地」として売り出した。頭のおかしさに拍手クマ。
▶Apple|Macの向こうから — まだこの世界にない物語を|2020「っぽい」ものも含めて紹介する、Appleの横綱相撲 / Apple「Macの向こうから — まだこの世界にない物語を」アニメのキャラクターたちがMacに向かってるシーンだけで、30秒のCMを作ってしまったクマ。しかもAppleのロゴがハートになってたり梨になってたり、明らかに「っぽい」ものまで含めて。このふところの深さ、横綱相撲クマ。
▶APPLE|The Whole Working-From-Home Thing|20207分間、ずっと笑ってた / Apple「The Whole Working-From-Home Thing」2020年7月、パンデミック真っ只中のアメリカから7分間のショートフィルムが届いたクマ。タイトルは「The Whole Working-From-Home Thing」。直訳すると「在宅勤務ってやつ全部」。そう、あの在宅勤務クマ。子どもが乱入して、犬が吠えて、パジャマのまま会議して、画面共有でミスって、でもなんとか締め切りに間に合わせる、あの在宅勤務クマ。公開2日で1,000万回再生を超えたこの動画、2019年の名作「The Underdogs」の続編として、全人類が体験していた混沌をユーモアで包み込んだクマ。
▶日清食品|匂わせたい|2020まんまと騙された、そして嬉しかった / 日清食品「匂わせたい」グラス越しに見切れる男の肩。おそろいの靴。「わたしは勝ちぐみ」の縦読みポエム。ああ、またSNSの匂わせ女子か、と思ってイラッとするクマ。でもこのイラッが、あとで最高の快感に変わるクマ。
▶Aviation Gin|Arlene's Big Leap|202084歳でやっと迎えた「21歳」の誕生日 / Aviation Gin「Arlene's Big Leap」1936年2月29日生まれのアーリーンさんは、今年で84歳。でも誕生日は4年に1度しか来ないから、2020年2月29日でようやく「21歳」クマ。理屈の上では、これが人生最初の合法的な一杯クマ。
▶EPIC GAMES|ASTRONOMICAL|2020物理法則を無視したとき、何が起きるのか / Epic Games「ASTRONOMICAL」2020年4月、世界がまだ家に閉じ込められていた頃。Travis Scottは巨大化して、Fortniteの島を踏み荒らして踊ったクマ。1,230万人が同時に見て、5日間で2,770万人が参加した、ゲーム史上最大のライブクマ。