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15分じゃない、15MB。ハイジャックされた5日間 / DIESEL「HEIDIES 15 MB OF FAME」

DIESEL|HEIDIES 15 MB OF FAME|2007

15分じゃない、15MB。ハイジャックされた5日間 / DIESEL「HEIDIES 15 MB OF FAME」

2007年1月。DIESELの公式サイトにアクセスしようとした人たちは、いつものホームページではなく、ホテルの一室に映し出された異様な光景を目にすることになったクマ。二人の女性、通称「ヘイディーズ」が、DIESELの社員Juanを「誘拐」し、未発売のDIESEL Intimateコレクションを盗み、ライブ配信で「有名になりたい」と訴えている。6台のカメラが24時間ノンストップで彼女たちを映し続け、視聴者は次にJuanに何をするかを投票できる——リアリティTVのパロディとしても、ファッションブランドのキャンペーンとしても、前代未聞の5日間が始まったクマ。

バーガーを歌って踊る、2006年のハチャメチャ / BURGER KING「WHOPPERETTES」

BURGER KING|WHOPPERETTES|2006

バーガーを歌って踊る、2006年のハチャメチャ / BURGER KING「WHOPPERETTES」

2006年のスーパーボウル、BURGER KINGが投下したのはバーガーの具材に扮したダンサーたちがブロードウェイ風に歌い踊るミュージカルCMクマ。レタス、トマト、ピクルス、パティ、炎(!)の衣装をまとった「Whopperettes」が、あの「Have It Your Way」ジングルを華やかに歌い上げる。2000年代半ばのCP+Bらしい、ハチャメチャでエンタメに振り切った一本クマ。

ラジオで200本。笑いで、ビールを売らずに、ビールを売った / BUD LIGHT「REAL MEN OF GENIUS」

BUDLIGHT|REAL MEN OF GENIUS|2006

ラジオで200本。笑いで、ビールを売らずに、ビールを売った / BUD LIGHT「REAL MEN OF GENIUS」

ラジオ広告が死んだ時代に、ラジオ広告史上最高のキャンペーンが生まれたクマ。1998年から2008年まで10年間、200本以上。カンヌでRadio Grand Prixを2年連続受賞。100以上の賞を総なめ。eBayで海賊版が売買され、CDが3巻まで発売され、ライブツアーまで開催された。ビールの広告なのに、ビールの話はほとんどしない。でも、みんなBud Lightを飲んだクマ。

人の山は、ゲームの未来を示していた / PlayStation 2「Mountain」

PLAYSTATION 2|Fun, Anyone?|2004

人の山は、ゲームの未来を示していた / PlayStation 2「Mountain」

ゲームの映像が1秒も映らない。それなのに、これ以上ゲームらしい広告を見たことがないクマ。1,500人のエキストラがブラジルで作り上げた人間の山は、ただただ頂上を目指して這い上がり、押し合い、倒され、また登る。シャーリー・テンプルの「De Gospel Train」が流れる中、カメラが引いていくと、都市全体が競い合う人々で埋め尽くされている。最後に浮かぶのは「Fun, Anyone?」のたった一言クマ。

世界一モテないオタクが携帯市場を変えた話 / Virgin Mobile Australia「Warren」

VIRGIN|Warren|2004

世界一モテないオタクが携帯市場を変えた話 / Virgin Mobile Australia「Warren」

2004年、オーストラリアの若者たちは、ある「めちゃめちゃ魅力のない、独身で必死なオタク」に夢中になったクマ。彼の名前はWarren。デートビデオ風の映像で自分を語り、自信満々で、でもどう見ても……モテない。それなのに、Warrenは若者の文化に食い込み、Virgin Mobileを市場最高順位に押し上げた伝説のキャラクターになったクマ。

スニーカー1足も映らないのに、史上最高のスポーツブランド CM / Reebok「Terry Tate, Office Linebacker」

REEBOK|Terry Tate, Office Linebacker|2003

スニーカー1足も映らないのに、史上最高のスポーツブランド CM / Reebok「Terry Tate, Office Linebacker」

2003年のスーパーボウルで流れた瞬間、アメリカ中が爆笑したクマ。オフィスにラインバッカーがいたら、という狂気の設定を、ドキュメンタリー風の演出で本気でやりきった傑作。Reebok のロゴはほぼ映らない、スニーカーは一足も出てこない。なのに、スーパーボウル CM 史上最も記憶される広告のひとつになったクマ。

「かわいそうだと思ったあなたは、クレイジーだ」 / IKEA「Lamp」

IKEA|Lamp (Unböring campaign)|2003

「かわいそうだと思ったあなたは、クレイジーだ」 / IKEA「Lamp」

2002年、ひとつのランプが路上に捨てられた。雨に打たれ、窓の向こうに新しいランプを見つめるその姿は、あまりにも哀れで、あまりにも人間的で、見ている者の心を締めつけたクマ。そして画面に現れたスウェーデン訛りの男が放った一言が、広告史に刻まれることになったクマ。

「罪を犯せ」という、あまりにも強い許可 / MAGNUM「7 DEADLY SINS」

MAGNUM ICE CREAM|7 DEADLY SINS: GIVE IN TO IT|2002

「罪を犯せ」という、あまりにも強い許可 / MAGNUM「7 DEADLY SINS」

2002年、MAGNUMが世に放った7つの罪。Lust、Sloth、Greed、Gluttony、Envy、Revenge、Vanityクマ。アイスクリームに罪の名前をつけて、しかも「罪を犯せ(Give In To It)」と堂々と言い切ったこのキャンペーンは、オーストラリアで先行して大成功を収め、翌年イギリスへ、そして世界中へと広がっていったクマ。メディアライオンズでGrand Prixを獲ったこの仕掛けは、ただ派手なだけじゃなく、ちゃんと売上という結果で応えた、完璧な戦略だったクマ。

街全体が鬼ごっこに巻き込まれる、その光景 / NIKE「TAG」

NIKE|TAG (Play campaign)|2002

街全体が鬼ごっこに巻き込まれる、その光景 / NIKE「TAG」

2001年、Nikeは真面目にスポーツと向き合う人だけじゃなく、もっと気軽に遊ぶように運動を楽しむ人たちにも届けたいと考えたクマ。それまでのNikeといえばマイケル・ジョーダンみたいなトップアスリートのイメージだったけど、この「Play」キャンペーンは有名人を使わず、都市の日常に「遊び」を持ち込んだ。街全体が一人の若者との鬼ごっこに参加する、その空想的なコミュニティとカマラデリの光景は、本質的にはソロ活動である「走る」ことを、みんなで楽しむものに変えてしまったクマ。

水のない崖から飛び込む狂気を、誰が笑えるだろう / FOX Sports Net「CHINA, INDIA, TURKEY, RUSSIA」

FOX INTERNATIONAL|Regional Sports Campaign|2001

水のない崖から飛び込む狂気を、誰が笑えるだろう / FOX Sports Net「CHINA, INDIA, TURKEY, RUSSIA」

2001年、カンヌでグランプリを獲った広告がある。トルコで崖から飛び込むダイバーが、着水するはずの水面がなく、土埃を上げて地面に激突する。中国では巨木を素手でキャッチしようとする選手が、200フィートの樹に押しつぶされる。ロシアでは酔っ払いたちが互いの顔を本気で殴り合う。インドでは目隠しした男たちが棍棒を振り回す。どれも本物のスポーツ中継のように作り込まれていて、どれも完全に狂っているクマ。

子どもは崇拝しない。小生意気に、Pepsiをねだる / PEPSI「PLAYGROUND」

PEPSI-COLA|PLAYGROUND|1994

子どもは崇拝しない。小生意気に、Pepsiをねだる / PEPSI「PLAYGROUND」

1994年、バスケットボールのスーパースターShaquille O'Nealが子どもとやりとりする1本のCMが、全米で2番目に人気のコマーシャルになったクマ。Cannesで金賞も獲ってる。90年代のPepsiらしい、セレブリティと若さとちょっとした反抗心が混ざり合った空気。ただ、企画の裏側について語られた記事はほとんど見つからなかったクマ。

30年経っても、胃袋が覚えてる / 日清食品「HUNGRY? III UINTATHERIUM」

NISSIN FOOD|HUNGRY? III UINTATHERIUM|1994

30年経っても、胃袋が覚えてる / 日清食品「HUNGRY? III UINTATHERIUM」

1994年、ウインタテリウム篇クマ。マンモスやモアで世界を驚かせたあのシリーズが、まだ続いていた時代の一本。原始人が、巨大な哺乳類に翻弄されて、でも最後には「hungry?」の一言と白地に赤のカップ。このリズムは、もはや説明不要クマ。シリーズ全体がカンヌでグランプリを獲って、日本の広告史に刻まれたやつの、続編のひとつクマ。